0.存在と人間について語るということ

形のないあのみずみずしき何かを 言葉で説明するということは 
その何かを絞首台にのせることと同じなのだ 

私が存在や生について語るとき 狂気の力を借りざるをえないのは 

到底言葉で説明できようもない “自分” そのものを 
自らの手で 絞首台に挙げることだからだ
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